シェアオフィスだと口座開設ができない!?ってほんと?
シェアオフィスだと口座開設ができないのではないかというお問い合わせをいただきました。
(私もシェアオフィスを利用していますが私のことではありません)
ビジネスをするうえで銀行口座は最も重要なツールですので口座開設ができないことは死活問題です。
犯罪による収益移転防止法の影響
たしかに犯罪による収益移転防止に関する法律(条文はこちら)の施行以来、マネーロンダリングの防止という目的のもと法人も個人も口座開設の審査が厳格化していることは確かです。
一例として、個人の口座開設の際に自宅か職場の近辺以外の支店では口座開設が原則できなくなっていることはよく知られていると思います。
シェアオフィスではありませんが、以前に外国人の依頼者が新たに法人の口座を開設したいと思い、店舗近くの信用金庫に一緒に相談に行きましたがお断りされたことがありました。
シェアオフィスの中には「バーチャルオフィス」といって「登記可能」と謳ってポストのみをその住所に置く形態のオフィスもありますので、金融機関側によっては「実態がない」と判断されるケースもあるのかなと思います。
金融機関に「実態がない」と判断されないために
しかし、働き方のかたちは多様化していてノマドワークといわれるような住所に縛られない会社も増えています。
実際にシェアオフィスで口座を開設できている方は多数知っています。
金融機関に「実態がない」と判断されないためにも、いわゆる口座開設の必要書類のほかに
・事業計画書
・代表者の経歴書
・メディアに取り上げられた実績
・ホームページ
などを起業前にしっかりと整えておくことも重要になってきますね。
以上、私見とはなりますが口座開設と犯罪による収益移転防止法について述べさせていただきました。