コロナウィルス関連の[特別枠]が設定されました | ものづくり・小規模持続化・IT導入補助金

コロナウィルスの感染拡大を受け、現在募集を開始している『ものづくり補助金』『小規模事業者持続化補助金』『IT導入補助金』について、補助率や補助上限をアップする[特別枠]が設定されています

あまりメディアでは取り上げられていないように思いますので共有させていただきます。

ものづくり補助金

補助上限: 1,000万円
補助率:  [通常枠] 中小企業者 1/2、小規模企業者・小規模事業者 2/3
      ⇒[特別枠] 一律 2/3

公募要領URL:http://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/reiwakoubo_0410.pdf

[特別枠]については、補助対象経費の6分の1以上が、以下の要件に合致する投資であること。

A:サプライチェーンの毀損への対応
顧客への製品供給を継続するために必要な設備投資や製品開発を行うこと
(例:部品が調達困難になったため部品を内製化、出荷先の営業停止に伴って新規顧客を開拓等)
B:非対面型ビジネスモデルへの転換
非対面・遠隔でサービスを提供するビジネスモデルへ転換するための設備・システム投資を行うこと
(例:店舗販売からEC販売へのシフト、VR・オンラインによるサービス提供等)
C:テレワーク環境の整備
従業員がテレワークを実践できるような環境を整備すること
(例:WEB会議システム等を含むシンクライアントシステムの導入等)

小規模事業者持続化補助金

補助上限: [通常枠]50万円(特定創業支援等事業は100万円)
      ⇒[特別枠] 100万円
補助率:  2/3以内

公募要領URL:https://r2.jizokukahojokin.info/corona/

[特別枠]については、補助対象経費の6分の1以上が、以下の要件に合致する投資であること。

【「A:サプライチェーンの毀損への対応」の取組事例イメージ】
・外部からの部品調達が困難であるため、内製化するための設備投資
・製品の安定供給を継続するため、設備更新を行うための投資
・コロナの影響により、増産体制を強化するための設備投資
・他社が営業停止になったことに伴い、新たな製品の生産要請に応えるための投資
【「B:非対面型ビジネスモデルへの転換」の取組事例イメージ】
・店舗販売をしている事業者が、新たにEC販売に取り組むための投資
・店舗でサービスを提供している事業者が、新たにVR等を活用してサービスを提供
するための投資
・有人で窓口対応している事業者が、無人で対応するための設備投資
・有人でレジ対応をしている事業者が、無人で対応するための設備投資
※単に認知度向上のためのHP開設は、対象になりません。
【「C:テレワーク環境の整備」の取組事例イメージ】
・WEB会議システムの導入
・クラウドサービスの導入

IT導入補助金

補助上限: A類型:150万円(下限は30万円)
      B類型:450万円(下限は150万円)
補助率:  [通常枠]1/2以内
      ⇒[特別枠(C類型)] 2/3以内、通常枠では認められていないPC、タブレット端末等のハードウェアにかかるレンタル費用も補助対象に

公募要領URL:https://www.it-hojo.jp/tokubetsuwaku/

[特別枠(C類型)]については、申請するITツールに 以下、甲・乙・丙の3つのいずれかの目的のITツールが1つ以上必ず含まれていること。また、当該ツールの導入とハードウェアレンタルにかかる経費が補助対象経費の6分の1以上を占めていること。

甲:サプライチェーンの毀損への対応
顧客への製品供給を継続する

乙:非対面型ビジネスモデルへの転換
非対面・遠隔でのサービス提供が可能なビジネスモデルに転換する

丙:テレワーク環境の整備
従業員がテレワーク(在宅勤務等)で業務を行う環境を整備する
it-hojo

いずれも申請スケジュールは通常枠と同じスケジュールで行われます。

事業者の皆様はいま運転資金の確保で大変な時期かと思います。一方で将来を見据えた投資をする余力がある事業者様にとっては今期は各補助金とも申請数が減少することで採択率が高まることが予想されますので、是非ご検討ください。